子宮蓄膿症

*注意、今回のコラムには臓器の写真が登場しますので、苦手な方はブラウザバックをお願いします。

8月もそろそろ終わりですね。朝夕は涼しくなり秋の気配も漂ってきています。

予防シーズンもひと段落しましたが、今月は病気の子たちの治療で忙しく感じました。

今月特に重なったのが子宮蓄膿症という病気です。

例年、年に数例は診察する病気ですが、今年はやたらと多く感じます。

子宮蓄膿症は避妊手術をしていない女の子に発生し、多くのケースで8~10週間前に発情がありその後元気食欲がない、吐き気がある、水ばかり飲む、おりものがあるなどの症状を訴えて来院されます。

本来妊娠し、子供を育てるための臓器である子宮に膿が溜まる病気で、避妊手術を実施していれば基本的には発症しません。

次、臓器の写真が出ます。

今月手術した子のものではありませんが・・・たまたま同日に実施することになり摘出した子宮蓄膿症の子宮と卵巣(左)と避妊手術にて摘出した正常な子宮と卵巣(右)ワンちゃんの体格はどちらも小型犬で体重もほぼ一緒でした。こんなに膨らみます。

重篤化すれば子宮破裂、敗血症、腹膜炎などをおこし、多臓器不全を起こせば命を失うケースもある怖い病気の一つです。助かったとしても糸球体腎炎という腎臓の病気から腎不全が残ってしまう場合もあります。

診断は血液検査、レントゲン、超音波検査などを行います。病気が確認されたら一刻も早く治療に入ります。

治療は基本的には外科手術により膿の溜まった子宮および卵巣を摘出する手術を実施しますが、今後も子供を産ませる場合や麻酔がハイリスク過ぎる場合には薬を使った内科治療を施す場合もあります。

発症している場合手術のリスクも通常の避妊手術と比べると上がりますので、可能な限り元気な時に避妊手術を行い、この病気を防いであげた方が好ましいなぁと改めて感じた8月でした。

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